選挙でよく見かける政党からの公認や推薦。その意味と違いは何?
政党と候補者は、お互いどのようなメリットがあるのでしょうか。
無所属議員の最大の利点は自由?
反対なのに賛成をさせられたくない、そんな対抗心の表れのようです。
あなたは全部分かる?
政治を知らないからこそ言える『最速で分かる無所属議員の疑問』をお伝えしていきます。
目次
無所属議員の謎
選挙カーから鳴り響く演説。
立候補者はどれも同じような内容にふれ『今の政治はあれがダメ、これがダメ』の言い合い。
結局何がしたいのか・・?
そんななかで飛び込んできた『無所属』の3文字!
しかも所属してないのに『〇〇党の〇〇が推薦!!』って何ごと?
なぜ自分の党ではない人を応援するのか?
実はこの考えが記事を書こうと思ったきっかけでした。
『知ろうとするほど、自分の無知に気づく政治の世界』
同じ思いをしている方たちにも、ぜひ読んでいただきたいです。
そもそも無所属って何?
政党・政治団体の公認を受けていない候補のこと。政党などの推薦・支持を受けていても無所属となる。国政選挙で無所属の候補は、資金・人員・組織からのバックアップなどが必要。
政党の「公認」と「推薦」の違い
公認⇒政党に所属する公式のメンバーが該当
推薦⇒一部の政策が共通し、他党の所属・無所属の人物をバックアップすること
政党が立候補者を公認する理由は、一人でも多く当選させて議席を確保したいから。
一方の推薦は、他党の所属でもOKなんですね・・
ゴタゴタにならないのかな?と思いながらも、推薦は『選挙で勝ち抜く全うな得策』であることが分かりました。
なぜ政党は無所属の議員でも推薦する?
推薦の意味は分かったけど、この制度は『立候補者だけが得をする』ように思えませんか?自分の党へ所属しない人物に時間と労力を使う、政党側のデメリットだけが目立ってしまいます。
しかし調査していくと、政党側にもこんなメリットがありました。
それは・・
『意見が同じなら仲間になる』
人材とパワーが必要な政治には、この協力が大きな力を生むからです。
なにも全ての政策に同意し合う必要はありません。一部の意見に賛同しているだけでも十分なのです。いくつも改善点がある議論のなかで、このような合致は珍しくないことだそう。
議員たちは、互いを批判するためにいるわけではありません。味方になりうる人物がいれば、人気のある政治家が無所属の候補者でも力を貸すということ。
その人物が当選すれば、政党としても顔が立ち、政策の実現へプラスになります!
同時に『候補者の人徳が最大限に生かされる場面』のようにも思えますね。
議員が無所属で出馬する理由
無所属のメリットは、推薦を受けること以外にもまだ何かがあるはず。
その話しを少しまとめていきましょう。
幅広い支持層を獲得できる
これは特に地方選挙で多く見られますが、狭い地域で選挙をする時は、幅広い支持層を獲得しようとします。
いわゆる『角が立たない立候補をしたい』からです。
選挙は有権者からの投票数で全てが決まるので、活動中により多くの支持を集めなければいけません。なので先ほどお話しした『推薦』という制度で、政党からのサポートを少しでも得ようとするのです。
政党の政策を押し付けられることがない
政党は集団行動での運営。同時に政策をまとめ、団結していくことが必要です。
議員によっては『反対なのに賛成にさせられた』となることも。
その一方無所属は『自分の思った通りの政策』が行えます。
言い方を変えれば、本来政党に所属していれば必要ないことも、自分で何とかする行動力が試されるのかもしれません。
派閥同士の争いに巻き込れない
『あの議員は〇〇派だ!』よくこんな言葉を耳にします。
政党に所属していれば、付いていきたい上司がいるのは普通のこと。しかしそんな人物がいたとしても、時には足を引っ張られてしまう。
その点を考えると無所属の立場というのは『他の議員・政党からイメージダウンの余波を受けにくい』と言えるでしょう。
無所属は『政党に染まらないクリーンなイメージ』を持たせてくれます。大きくブレる可能性が低いことが利点なのでしょう。
まとめ
比較的自由に政治活動ができる無所属議員たち。
クリーンなイメージを保てる立場を、最大限に生かす必要があるようです。
政党側にも、仲間意識を持ちたい思惑が隠されていたのですね。